倉庫移管とは?物流会社を切り替える時の流れと注意点
倉庫移管とは?物流会社を切り替える時の流れと注意点
倉庫移管とは、現在利用している物流会社(倉庫)から、別の物流会社へ切り替えることを指します。
ECや通販では、
- 出荷件数が増えてきた
- 現在の物流体制と合わなくなってきた
- 同梱や流通加工に対応できない
- 土日祝出荷へ切り替えたい
- 在庫管理を見直したい
などを理由に、物流会社の変更を検討するケースがあります。
ただ、倉庫移管は「在庫を移動するだけ」ではありません。
在庫データ、SKU管理、受注システム、出荷ルールなども切り替わるため、事前準備が不足すると、
- 在庫数が合わない
- 誤出荷が起きる
- 出荷停止が長引く
- 受注処理が止まる
といったトラブルにつながることがあります。
この記事では、倉庫移管の流れと、EC物流で事前に整理しておきたいポイントを解説します。
倉庫移管とは?
倉庫移管とは、物流業務を別の倉庫・物流会社へ移すことです。
具体的には、
- 在庫移動
- 受注連携切り替え
- WMS・OMS設定変更
- 出荷ルール移行
- 梱包ルール共有
などを行います。
小規模ECでも、物流体制の見直しに伴って発生することがあります。
倉庫移管が必要になるケース
出荷量が増えてきた
最初は自社発送で回っていても、注文数が増えると、保管や発送作業が難しくなることがあります。
特に、
- セール時に出荷が追いつかない
- 在庫スペースが足りない
- 発送作業で本業に集中できない
といった状態になると、物流会社の切り替えを検討するケースがあります。
自社発送から物流代行への切り替えについては、小規模ECが自社発送から物流代行へ切り替えるタイミングとは?も参考になります。
現在の物流会社で対応できない作業が増えた
EC運営では、
- 同梱物封入
- セット組み
- ギフト包装
- ラベル貼付
- 返品対応
など、細かな作業が増えるケースがあります。
現在の物流会社で対応できない場合、別の物流会社へ切り替えるケースがあります。
在庫管理や誤出荷対策を見直したい
SKU数が増えると、在庫管理やピッキング精度が重要になります。
誤出荷や在庫ズレが増えてきたタイミングで、物流体制を見直すこともあります。
SKU管理については、SKU数が増えた時の在庫管理も参考になります。
倉庫移管の基本的な流れ
1. 移管計画を立てる
まずは移管スケジュールを整理します。
例えば、
- 在庫移動日
- 出荷停止期間
- 受注停止タイミング
- 新倉庫稼働日
などです。
繁忙期直前やセール期間中は、移管を避けるケースもあります。
2. 現在の在庫状況を整理する
次に、現在の在庫状況を確認します。
- SKU一覧
- 在庫数
- セット商品構成
- 販路別在庫
- 不良在庫
などを整理します。
この段階で在庫数が合っていないと、移管後にズレが発覚するケースがあります。
3. 新しい物流会社側で受け入れ準備を行う
新しい物流会社では、商品登録やシステム設定を行います。
例えば、
- SKU登録
- バーコード登録
- ロケーション設定
- WMS設定
- 出荷ルール設定
などです。
ロケーション管理については、ロケーション管理とは?EC物流で保管場所を整理する基本も参考になります。
4. 在庫を移動する
現在の倉庫から新しい倉庫へ在庫を移動します。
移動時は、
- 破損防止
- 商品混在防止
- SKUごとの管理
などが重要になります。
特に小型SKUが多いECでは、移動中の商品混在に注意が必要です。
5. OMS・ECカート連携を切り替える
Shopify、楽天、Amazonなどを利用している場合は、OMSやWMSとの連携設定を変更します。
例えば、
- 受注連携
- 在庫連携
- 追跡番号反映
- 自動出荷指示
などです。
OMSについては、OMSとは?ECの受注管理と物流連携でできることも参考になります。
6. テスト出荷を行う
本稼働前に、テスト出荷を行うケースがあります。
例えば、
- 送り状確認
- 同梱確認
- 梱包確認
- 在庫反映確認
などです。
ここで確認せずに本番移行すると、誤出荷につながるケースがあります。
7. 本格運用を開始する
問題がなければ、新倉庫で本格運用を開始します。
移管直後は、通常より確認作業を増やすケースもあります。
倉庫移管で注意したいポイント
在庫数を正確に合わせる
倉庫移管で最も多いトラブルの一つが、在庫数のズレです。
特に、
- SKU数が多い
- 複数販路がある
- セット商品がある
- FBA併用している
場合は注意が必要です。
在庫管理については、ECの在庫管理とは?も参考になります。
受注停止期間を整理する
移管期間中に受注を続けると、どの倉庫から出荷するかが複雑になることがあります。
短期間だけ出荷停止や受注制限を設けるケースもあります。
運用ルールを口頭管理にしない
小規模ECでは、
- 担当者しか分からない
- チャットだけで共有している
- Excelのみで管理している
ケースもあります。
移管時は、ルールを整理しておくことが重要です。
同梱・販促条件を整理する
ECでは、販促施策によって条件が複雑になることがあります。
例えば、
- ノベルティ
- サンプル
- 購入金額別特典
- レビュー特典
などです。
これらが整理されていないと、移管後に同梱ミスが起きやすくなります。
契約条件や費用を確認する
物流会社切り替え時には、
- 解約費用
- 在庫搬出費
- 移送費
- 初期設定費
などが発生するケースがあります。
事前に総コストを確認しておくことが重要です。
小規模ECでよくある移管時の課題
SKUルールが整理されていない
商品名やSKUルールが統一されておらず、現場判断になっているケースがあります。
在庫差異が発生する
棚卸精度が低い状態で移管すると、新倉庫でズレが発覚するケースがあります。
運用が属人化している
「いつもの担当者しか分からない」状態だと、物流会社変更時に共有漏れが発生しやすくなります。
属人化については、小ロットECで物流が属人化しやすい理由も参考になります。
まとめ
倉庫移管とは、物流会社や倉庫を切り替えることです。
ただし、単純な在庫移動ではなく、
- 在庫管理
- SKU整理
- システム連携
- 出荷ルール共有
- 同梱条件整理
など、事前準備が重要になります。
特に小規模ECでは、運用ルールが口頭管理になっているケースも多いため、移管前に整理しておくことで、その後の運用もしやすくなります。
ホエールでは、小ロットECやSKU数が多いECについて、現在の運用整理を含めてご相談いただけます。